イギリス生まれ表情がすごくリアルな Engineered Arts 社の Ameca その先輩にあたる RoboThespian

Engineered Arts 社はサイエンスミュージアム向けにメディアアート作品を納めるところからビジネスが始まり、今ではサイエンスミュージアムや展示会などの様々なパブリックスペース向けの人型のパフォーマンスロボットを製造するメーカーとして世界に知られるようになっています。その名を世界に知らしめた代表的なロボットが 2021年12月に発表された Ameca というヒューマノイドロボットです。人そっくりの豊かな表情が、しかし特殊な肌の色と骨格構造をしたロボットによって表現されることでより「生きたロボット」と思えるような不思議な感覚を醸し出しています。

Engineered Arts については個人的には Ameca が発表される前までこの会社の代表的なロボットとして、世界中に導入実績を持っていた RoboThespian というロボットを見たときから興味を持っていました。特に印象的だったのは TED にRoboThespian が登壇するという次の動画です。

このスムーズな動きがどのように作られているのか興味がありこの会社の代表である Will Jackson にコンタクトをしてみたのですが、動きはすべて専用のモーションツールで作られているということでした。

このモーションツールには私もアクセスされてもらい、自身でもモーションをいくつか作ってみたのですが、上記ビデオにあるようなレベルまで自然なモーションを作りきることはできません、それは技術というより感性の領域がより求められる感じではありました。

Ameca は AI プラットフォームと謳っていますからある程度の表情などのモーションは様々な条件から自動判断され自動生成されるの程度の進化はしているのかとは思います。Will Jackson は自身のこだわりをふんだんにそれぞれのプロダクトに注ぎ込んでいます。彼は AI がいつか人知を超えるのではというような意見に真正面から反対しています。AI の研究では人そっくりが実現できるよう様々な試みが行われているが、人や頭脳の複雑さには遠く及んでおらず、はるかに単純化されたところにとどまっているというのが彼の意見です。

まあ実際のところ AI の研究というのは人工的な知能を作るというよりも人の作業をまねる程度のことができ人の作業を一部支援してくれたり、会話やジェスチャや表情など人の自然な表現が理解できたり、機械からのアウトプットを言葉やジェスチャなどより人が自然に理解できる方法で行えるようにしたりというようなところが商業的にも価値があるのかなと思います。Amecaをはじめとする彼の会社が作り出すロボットはそういった人と自然な情報交換ができる機械というところを目指しているのでしょう。注目しているロボット会社の一つです。